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切削データの仕組み

切削条件の構成、工程の設定元、加工計算機での使われ方を説明します。

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切削データは、「この工具アセンブリで、この工程として、この材料をどの速度と送りで削るか」という1つの問いへの答えを記録したものです。切削データは必ず、工具アセンブリ、工程の種類、被削材の材料の3つを結び付けます。アルミニウムを削るドリルに適した切削速度は、同じドリルで焼入れ鋼を削る場合には意味がないからです。工具アセンブリには、実際に使った材料と工程の組み合わせごとに切削データが1件ずつ蓄積されます。そのため、1つの工具アセンブリが複数の切削データを持つことがあります。

カタログ品が対応するのは、そのカタログ品に登録された工程(穴あけ加工、肩削り加工、外径旋削加工など)だけです。工程は.p21データファイルから自動で読み込まれ、ファイルがない場合は手動で設定します(カタログの仕組みを参照)。工程は加工計算機の前提条件です。切削工具のカタログ品に工程が1つも設定されていなければ、加工計算機で切削データを計算する対象がありません。

また、すべての工程の種類に計算式があるわけではありません。トレパニング加工と2種類のブローチ加工は、切削データとして記録でき、Vc、fz、ap、aeも通常どおり保存されます。ただし、加工計算機はまだこれらの主軸回転速度、送り速度、動力を求めません。これは計算式が未対応なためで、入力の誤りではありません。

加工計算機は、主軸回転速度、送り速度、材料除去率(MRR)を、工具形状と入力したパラメータから常に計算します。切削動力と切削トルクは事情が異なり、被削材の材料に比切削抵抗(kc)の値が登録されている必要があります。kcのデータがない材料では、動力を推定できません。加工計算機の不具合ではなく、計算に必要な入力がないためです。可能な限り、その場で独自に登録した材料より、あらかじめ用意されたデータベースの材料を使うことを勧める実務上の理由はここにあります。用意された材料のほうがkcを持っている可能性が高いからです。

加工計算機と工具アセンブリの同期

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加工計算機は独立したツールではなく、工具アセンブリの構成明細ごとの切削データ入力画面です。工具アセンブリの切削データタブから開くと、その構成明細の切削工具のカタログ品から工具形状が自動で入力されます。既存の切削データを開くと、保存済みのVc・fz・ap・aeの値が読み込まれます。そのため、計算を見直すときは、メーカーの一般的な推奨値ではなく、実績のある値から始められます。保存すると、その切削データに書き込まれます。プロジェクトの工程や段取り表が後で読み込むのも、この切削データです。切削データの保存場所は1か所だけで、加工計算機は別のレコードではなく、そのデータを表示・編集する画面です。